現在の状態には理由があります。夜更かししたから、朝眠い。お酒を飲みすぎたから、二日酔い。歯を磨かないから、虫歯。
「何かのために、何かをすればそれが変化を起こします。」良くも悪くも反映されます。これは歯並びも同じです。
矯正治療を始めると自分の歯並びだけでなく、他のひとの歯並びも気になり出します。
私たち歯科医はテレビを見ていても、歯に目がいってしまいます(これって職業病ですよね・・・)。
初めて矯正治療以外で一般的に多くの人が自分の歯並びに関心を示す時期はというと、乳歯から永久歯に萌え変わる頃だと思います。
人生で一度きりのイベント、乳歯から永久歯への萌え変わりです。
この萌え変わりには沢山のドラマがあり、そして人によって様々な歯並びが作り出されます。
例えば日本人に昔から多いと言われている“八重歯”です。どうして八重歯になってしまうのでしょうか?
乳歯から永久歯への萌え変わりには、ある一定の法則があります。
上あごの歯では、まず、乳歯列の1番奥の歯のそのまた後ろに6歳臼歯(6番目の歯)が萌えてきて、
同じ頃に1番目の前歯が萌え変わります。 その後、側方の歯が前の歯から後ろの方へと萌え変わりが進んでいきます。
ところが・・・、前歯の1、2番目の歯が萌え変わった後、
3番目の歯が萌え変わるかと思いきや、4番目5番目の歯が先に萌え変わるんです!!
そうなると最後に残るのが3番目の犬歯です。そう!あのとがったヤツです。
そのため、あごが小さい方では、3番目の犬歯の並ぶ隙間がなくなり、
最後に萌えてくることとあいまって外側にあおり出され、“八重歯”となってしまうんです。
おもしろいことに、この現象は上あごだけに見られ、下あごでは少ないんです。
ただし、歯の萌え変わる順番は当然個人差もあり、必ずこの通りではありません。
今回は“八重歯”を例にあげましたが他にも患者様ひとりひとりに噛み合わせのドラマがあり、いろいろな歩みがあったと思います。
ただ、矯正治療をされている方はその現状を変える努力をされ、自分で変化を生み出そうとそれているひとです。
「何かのために、何かをすればそれが変化を起こします。」
これまでの歯並びや顔立ちを過去に変えることができるメリットが矯正治療にはあります。
実際、矯正治療を始められた方のほとんどが、過去の自分の歯並びを憶えていません。治療後に自分の元の歯並びをみて驚いています。
ほんの少しの行動で、今の自分を変化させることが可能なんですね。
皆さん、暑いですね・・・。毎年、夏ってこんなに暑かったかな?と頭をかしげてしまいます。
個人的に夏は好きですが、湿度や人混みが加わると拒否反応がでてしまいます。
皆さんは食欲減退していませんか?・・・というわけで、今回は皆様と自分の身を案じ、
「夏野菜を知って!食べて!なんとか夏を乗り切ろう」の巻です。
矯正期間中は時期によってご飯が食べづらい時期もあり、よりすぐった栄養のある食事をとって頂きたいと思います。
日本は四季の変化に富んでおり、人々は昔から旬の食材を見て、季節の移り変わりを感じ、健康を維持してきました。
そして旬の食材には、体にとって大切な働きをする栄養素がギュツと濃縮して入っています。
夏野菜には、トマト、カボチャ、枝豆、キュウリ、トウモロコシ、ニガウリ、ナスなどが代表的ですね。
その中でも今回は夏野菜の中のいくつかをピックアップして紹介しようと思います。
【トマト】「トマトが赤くなれば医者が青くなる」とも言われるほどのパワーの持ち主。
ビタミン C を野菜の中でも飛び抜けてもっています。
効果としては、血圧を下げる働きがある、ストレスへの抵抗力を増す、シミ・そばかすを防ぐ、美白効果などなど。
【カボチャ】カロテンが豊富で体でビタミン A に変化します。
特にカボチャのワタには果肉の5倍ほどのカロテンが含まれています。
ビタミン A は肌荒れ防止、のどや鼻などの粘膜を保護するので、風邪の予防に効果があります。
他にビタミン B1、B2、C、E も多く、カリウム、食物繊維も多く含まれています。
夏の弱った体にはとても効果な働きをする野菜です。
【枝豆】大豆が完全に熟す前の柔らかいときに収穫したもので、日本独特の大豆の食べ方みたいです。
タンパク質に富んでいて、脂質、カルシウム、ビタミン B1、B2、 鉄が多く含まれます。
また大豆にはないビタミン C も含まれます。
ビールのつまみとして出される枝豆は、飲酒による肝臓の負担を減らす役割をしています。
これは枝豆のタンパク質が肝臓や胃を守り、
アミノ酸のメチオニンがビタミン B1 や C と一緒にアルコールから肝臓を守る働きがあるためです。
【なす】成分のほとんどが水分と炭水化物ですが、利尿作用や血行促進作用などが認められます。
カロテン、ビタミン B1、C、 カルシウム、鉄を多く含みます。
【キュウリ】水分96%。栄養的にあまり期待できない・・・。
このようにこれら夏野菜に共通しているのはビタミンが豊富であり、夏ばてなどに効果が高いということです。近年では、ハウス栽培や冷凍技術、品種改良、流通の発達によってどんな食材でも年中手に入るようになり、旬を感じにくくなってきています。年中食べたい食材を食べられることは、とてもありがたいことです。しかし、どんなに技術が発展しても、私達は太陽の恵みの下で生きています。自然と密接しているからこそ、今一度旬の食材を見直し、普段の食事にもっと「旬」を取り入れて健康な毎日で矯正ライフも営んでみてはいかがでしょうか?
知覚過敏をいかに予防するのか?
予防法は前回原因にあげたことを出来るだけ避けるように、正しい歯みがきをすることが必要です。
エナメル質を傷つけないように力を入れすぎないように磨く。歯みがき粉もつけすぎないようにする。歯が白くなる歯みがき粉なんていうものには歯の表面を削る物質が入っていることが多いので使いすぎには注意が必要です。
歯ブラシも毛の硬さに種類がありますから、力の加減が難しい場合には柔らかめのものがいいかもしれませんね。かつ歯の汚れもしっかり採る。知覚過敏を助長させる原因物質がプラーク(歯の細菌の塊)には含まれています。
歯ぎしりにはマウスピースなどがいいでしょう。
ではもし知覚過敏になってしまった場合にはどうすればいいのか?簡潔な手段としては刺激が感じなくなるように、しみる部位をコーティングすればいいわけです。
市販の知覚過敏用歯磨き粉「シュミテクト」などはコーティング剤が配合されています。
歯医者さんではしみる部位にコーティング剤を施します。またはフッ素塗布やレーザー治療なども効果があります。
最終手段には痛みを感じる歯の神経を取ってしまう・・・なんて荒技もありますが、できるだけ避けたい処置です。
梅雨前の快適な毎日を過ごすためにも不快なことなく生活したいものですね。
4月になり暖かい日が増えてきましたね。
ただ通勤するにしても暖かな日差しの中を歩いたり、ちょっと桜の花を見かけるだけでも和やかな気持ちになります。
春を象徴するものと言えばやはり「桜」ですよね。桜と言えば、桜の開花宣言についてこんな話があります。
桜の開花予定日は南西諸島や北海道の大部分を除いてソメイヨシノの開花日らしいです。各地で特定の桜を基準木として定めていて、冬の気候や春の気温予想などから細かな計算をして開花予想日を決めているみたいです。そして実際には人の目で基準木のつぼみが、5、6輪ほころびるのを確認して開花したとみなされるのです。
東京都の基準木は、靖国神社境内にある桜で、テレビでは沢山のマスコミ関係者の中、スーツを着た気象庁の方と思われる男の人が、基準木であろう一本の桜を観察していました。しばしの沈黙の後、おもむろに携帯電話を取り出し、どこかに連絡をしています(もちろん気象庁です)。どうやら開花宣言を告げたようでした。なかなかアナログな判別方法だと思いました・・・。
ただ、まだまだ寒い日もあるだけに、風が歯にしみるなんて人もいらっしゃると思います。口の中で痛いものランキングで虫歯、口内炎などと肩を並べる「知覚過敏(ちかくかびん)」。皆さんも良く耳にする単語ですよね。
はじめは歯に痛みを感じ虫歯だと思い、歯医者さんに行くと知覚過敏と言われた方も少なくないのではないでしょうか?これがなかなか「くせ者」で、冷たい水を口に含んだ時や歯ブラシの時、風があたったりするだけでも、不快なキーンという痛みが走ります。ちょっと気を抜いた時にやってくるから、びっくり度も重なり痛さ倍増ですよね。
そもそも、歯は外界の刺激が届かないように「エナメル質」という硬い層でコーティングされています。その内側に「象牙質(ぞうげしつ)」という刺激を感じる層があり、そのまた内側に「歯髄(しずい)」という一般には神経があります。基本は3層構造なんですね。ですからエナメル質がしっかりガードしていれば、冷水でも風でも平気なはず・・・なのですが、何からの原因でガードが弱くなっていると知覚過敏として現れてくるわけです。
ではその何らかの原因とは何でしょう?
①不適切なブラッシング。
毎日の歯みがきにおいて、力がかかりすぎているといくら硬いエナメル質でも徐々に削られていきます。また歯磨き粉の中の研磨剤などもそれを助長すると考えられます。
②歯周病や加齢変化。
エナメル質は歯の頭の部分(正常ならば歯ぐきから出ている部分)にのみあります。
ですから、歯周病や加齢変化で歯ぐきが下がることによって、エナメル質のない部分が露出し、刺激を感じやすくなるというわけです。
③プラーク(歯垢)。
プラークは細菌の塊です。細菌はエナメル質を溶かす酸や有害物質をつくります。磨きすぎも問題ですが、磨かないこともまた問題なんですね。
④歯ぎしり。
歯と歯の摩擦によりエナメル質が削れたり、ヒビ割れたりすることが考えられます。また歯周病を進行させることもあり、注意が必要です。以上の項目が一般的に多いですね。
ではどうすればそのやっかいな痛みを予防できるのか、起きてしまったらどうすればいいのか・・・。
2015年ももう1ヵ月が過ぎ、まだ寒い日が続きますが沖縄では1月から2月にかけて桜が咲き、東京でもそろそろ「春一番」が吹く時期となり、時間の流れの速さには驚かされますね。そんな中、普段特に気に留めてはいないものの、今まであったものがなくなると喪失感を覚えます。私も最近、いつも声をかけてくれるコンビニのおばちゃんが、最近見なくなるとちょっと物足りなさを感じています。毎日あったものがなくなると寂しいですよね。
突然なくなるもののひとつに『歯』があります。乳歯はもちろんのこと、永久歯も虫歯や歯周病、事故などが原因で起こります。歯がなくなるといままで保たれていた環境が崩れることから、咬み合わせのズレが生じます。新たに出来た環境の落ち着く場所に歯たちが動き出します。乳歯からの生えかわりで凸凹ができるのも、その交換がうまく行われなかったことから、永久歯の生えやすい位置に誘導された結果のひとつです。歯がなくなったとき、一般の歯医者さんではブリッジやデンタルインプラントでの対処がありますが、少し矯正の知識があれば矯正治療をはじめるいいタイミングだと思います。一つの人工の歯に高いお金をかけるよりも、なくなった歯の隙間を閉じ、口元の改善や全体の歯並びを美しく健康にできるとしたら・・・。人工の歯と天然の歯では雲泥の差ですよね。どんなことにも利点と欠点があり、ひとによる必要度や重要度もさまざまですが、歯がなくなったとき矯正治療という選択肢も有効な手段だと思います。
歯並びの成り立ち
現在の状態には理由があります。夜更かししたから、朝眠い。お酒を飲みすぎたから、二日酔い。歯を磨かないから、虫歯。
「何かのために、何かをすればそれが変化を起こします。」良くも悪くも反映されます。これは歯並びも同じです。
矯正治療を始めると自分の歯並びだけでなく、他のひとの歯並びも気になり出します。
私たち歯科医はテレビを見ていても、歯に目がいってしまいます(これって職業病ですよね・・・)。
初めて矯正治療以外で一般的に多くの人が自分の歯並びに関心を示す時期はというと、乳歯から永久歯に萌え変わる頃だと思います。
人生で一度きりのイベント、乳歯から永久歯への萌え変わりです。
この萌え変わりには沢山のドラマがあり、そして人によって様々な歯並びが作り出されます。
例えば日本人に昔から多いと言われている“八重歯”です。どうして八重歯になってしまうのでしょうか?
乳歯から永久歯への萌え変わりには、ある一定の法則があります。
上あごの歯では、まず、乳歯列の1番奥の歯のそのまた後ろに6歳臼歯(6番目の歯)が萌えてきて、
同じ頃に1番目の前歯が萌え変わります。 その後、側方の歯が前の歯から後ろの方へと萌え変わりが進んでいきます。
ところが・・・、前歯の1、2番目の歯が萌え変わった後、
3番目の歯が萌え変わるかと思いきや、4番目5番目の歯が先に萌え変わるんです!!
そうなると最後に残るのが3番目の犬歯です。そう!あのとがったヤツです。
そのため、あごが小さい方では、3番目の犬歯の並ぶ隙間がなくなり、
最後に萌えてくることとあいまって外側にあおり出され、“八重歯”となってしまうんです。
おもしろいことに、この現象は上あごだけに見られ、下あごでは少ないんです。
ただし、歯の萌え変わる順番は当然個人差もあり、必ずこの通りではありません。
今回は“八重歯”を例にあげましたが他にも患者様ひとりひとりに噛み合わせのドラマがあり、いろいろな歩みがあったと思います。
ただ、矯正治療をされている方はその現状を変える努力をされ、自分で変化を生み出そうとそれているひとです。
「何かのために、何かをすればそれが変化を起こします。」
これまでの歯並びや顔立ちを過去に変えることができるメリットが矯正治療にはあります。
実際、矯正治療を始められた方のほとんどが、過去の自分の歯並びを憶えていません。治療後に自分の元の歯並びをみて驚いています。
ほんの少しの行動で、今の自分を変化させることが可能なんですね。
旬食
皆さん、暑いですね・・・。毎年、夏ってこんなに暑かったかな?と頭をかしげてしまいます。
個人的に夏は好きですが、湿度や人混みが加わると拒否反応がでてしまいます。
皆さんは食欲減退していませんか?・・・というわけで、今回は皆様と自分の身を案じ、
「夏野菜を知って!食べて!なんとか夏を乗り切ろう」の巻です。
矯正期間中は時期によってご飯が食べづらい時期もあり、よりすぐった栄養のある食事をとって頂きたいと思います。
日本は四季の変化に富んでおり、人々は昔から旬の食材を見て、季節の移り変わりを感じ、健康を維持してきました。
そして旬の食材には、体にとって大切な働きをする栄養素がギュツと濃縮して入っています。
夏野菜には、トマト、カボチャ、枝豆、キュウリ、トウモロコシ、ニガウリ、ナスなどが代表的ですね。
その中でも今回は夏野菜の中のいくつかをピックアップして紹介しようと思います。
【トマト】「トマトが赤くなれば医者が青くなる」とも言われるほどのパワーの持ち主。
ビタミン C を野菜の中でも飛び抜けてもっています。
効果としては、血圧を下げる働きがある、ストレスへの抵抗力を増す、シミ・そばかすを防ぐ、美白効果などなど。
【カボチャ】カロテンが豊富で体でビタミン A に変化します。
特にカボチャのワタには果肉の5倍ほどのカロテンが含まれています。
ビタミン A は肌荒れ防止、のどや鼻などの粘膜を保護するので、風邪の予防に効果があります。
他にビタミン B1、B2、C、E も多く、カリウム、食物繊維も多く含まれています。
夏の弱った体にはとても効果な働きをする野菜です。
【枝豆】大豆が完全に熟す前の柔らかいときに収穫したもので、日本独特の大豆の食べ方みたいです。
タンパク質に富んでいて、脂質、カルシウム、ビタミン B1、B2、 鉄が多く含まれます。
また大豆にはないビタミン C も含まれます。
ビールのつまみとして出される枝豆は、飲酒による肝臓の負担を減らす役割をしています。
これは枝豆のタンパク質が肝臓や胃を守り、
アミノ酸のメチオニンがビタミン B1 や C と一緒にアルコールから肝臓を守る働きがあるためです。
【なす】成分のほとんどが水分と炭水化物ですが、利尿作用や血行促進作用などが認められます。
カロテン、ビタミン B1、C、 カルシウム、鉄を多く含みます。
【キュウリ】水分96%。栄養的にあまり期待できない・・・。
このようにこれら夏野菜に共通しているのはビタミンが豊富であり、夏ばてなどに効果が高いということです。近年では、ハウス栽培や冷凍技術、品種改良、流通の発達によってどんな食材でも年中手に入るようになり、旬を感じにくくなってきています。年中食べたい食材を食べられることは、とてもありがたいことです。しかし、どんなに技術が発展しても、私達は太陽の恵みの下で生きています。自然と密接しているからこそ、今一度旬の食材を見直し、普段の食事にもっと「旬」を取り入れて健康な毎日で矯正ライフも営んでみてはいかがでしょうか?
知覚過敏 ②
知覚過敏をいかに予防するのか?
予防法は前回原因にあげたことを出来るだけ避けるように、正しい歯みがきをすることが必要です。
エナメル質を傷つけないように力を入れすぎないように磨く。歯みがき粉もつけすぎないようにする。歯が白くなる歯みがき粉なんていうものには歯の表面を削る物質が入っていることが多いので使いすぎには注意が必要です。
歯ブラシも毛の硬さに種類がありますから、力の加減が難しい場合には柔らかめのものがいいかもしれませんね。かつ歯の汚れもしっかり採る。知覚過敏を助長させる原因物質がプラーク(歯の細菌の塊)には含まれています。
歯ぎしりにはマウスピースなどがいいでしょう。
ではもし知覚過敏になってしまった場合にはどうすればいいのか?簡潔な手段としては刺激が感じなくなるように、しみる部位をコーティングすればいいわけです。
市販の知覚過敏用歯磨き粉「シュミテクト」などはコーティング剤が配合されています。
歯医者さんではしみる部位にコーティング剤を施します。またはフッ素塗布やレーザー治療なども効果があります。
最終手段には痛みを感じる歯の神経を取ってしまう・・・なんて荒技もありますが、できるだけ避けたい処置です。
梅雨前の快適な毎日を過ごすためにも不快なことなく生活したいものですね。
知覚過敏
4月になり暖かい日が増えてきましたね。
ただ通勤するにしても暖かな日差しの中を歩いたり、ちょっと桜の花を見かけるだけでも和やかな気持ちになります。
春を象徴するものと言えばやはり「桜」ですよね。桜と言えば、桜の開花宣言についてこんな話があります。
桜の開花予定日は南西諸島や北海道の大部分を除いてソメイヨシノの開花日らしいです。各地で特定の桜を基準木として定めていて、冬の気候や春の気温予想などから細かな計算をして開花予想日を決めているみたいです。そして実際には人の目で基準木のつぼみが、5、6輪ほころびるのを確認して開花したとみなされるのです。
東京都の基準木は、靖国神社境内にある桜で、テレビでは沢山のマスコミ関係者の中、スーツを着た気象庁の方と思われる男の人が、基準木であろう一本の桜を観察していました。しばしの沈黙の後、おもむろに携帯電話を取り出し、どこかに連絡をしています(もちろん気象庁です)。どうやら開花宣言を告げたようでした。なかなかアナログな判別方法だと思いました・・・。
ただ、まだまだ寒い日もあるだけに、風が歯にしみるなんて人もいらっしゃると思います。口の中で痛いものランキングで虫歯、口内炎などと肩を並べる「知覚過敏(ちかくかびん)」。皆さんも良く耳にする単語ですよね。
はじめは歯に痛みを感じ虫歯だと思い、歯医者さんに行くと知覚過敏と言われた方も少なくないのではないでしょうか?これがなかなか「くせ者」で、冷たい水を口に含んだ時や歯ブラシの時、風があたったりするだけでも、不快なキーンという痛みが走ります。ちょっと気を抜いた時にやってくるから、びっくり度も重なり痛さ倍増ですよね。
そもそも、歯は外界の刺激が届かないように「エナメル質」という硬い層でコーティングされています。その内側に「象牙質(ぞうげしつ)」という刺激を感じる層があり、そのまた内側に「歯髄(しずい)」という一般には神経があります。基本は3層構造なんですね。ですからエナメル質がしっかりガードしていれば、冷水でも風でも平気なはず・・・なのですが、何からの原因でガードが弱くなっていると知覚過敏として現れてくるわけです。
ではその何らかの原因とは何でしょう?
①不適切なブラッシング。
毎日の歯みがきにおいて、力がかかりすぎているといくら硬いエナメル質でも徐々に削られていきます。また歯磨き粉の中の研磨剤などもそれを助長すると考えられます。
②歯周病や加齢変化。
エナメル質は歯の頭の部分(正常ならば歯ぐきから出ている部分)にのみあります。
ですから、歯周病や加齢変化で歯ぐきが下がることによって、エナメル質のない部分が露出し、刺激を感じやすくなるというわけです。
③プラーク(歯垢)。
プラークは細菌の塊です。細菌はエナメル質を溶かす酸や有害物質をつくります。磨きすぎも問題ですが、磨かないこともまた問題なんですね。
④歯ぎしり。
歯と歯の摩擦によりエナメル質が削れたり、ヒビ割れたりすることが考えられます。また歯周病を進行させることもあり、注意が必要です。以上の項目が一般的に多いですね。
ではどうすればそのやっかいな痛みを予防できるのか、起きてしまったらどうすればいいのか・・・。
喪失
2015年ももう1ヵ月が過ぎ、まだ寒い日が続きますが沖縄では1月から2月にかけて桜が咲き、東京でもそろそろ「春一番」が吹く時期となり、時間の流れの速さには驚かされますね。そんな中、普段特に気に留めてはいないものの、今まであったものがなくなると喪失感を覚えます。私も最近、いつも声をかけてくれるコンビニのおばちゃんが、最近見なくなるとちょっと物足りなさを感じています。毎日あったものがなくなると寂しいですよね。
突然なくなるもののひとつに『歯』があります。乳歯はもちろんのこと、永久歯も虫歯や歯周病、事故などが原因で起こります。歯がなくなるといままで保たれていた環境が崩れることから、咬み合わせのズレが生じます。新たに出来た環境の落ち着く場所に歯たちが動き出します。乳歯からの生えかわりで凸凹ができるのも、その交換がうまく行われなかったことから、永久歯の生えやすい位置に誘導された結果のひとつです。歯がなくなったとき、一般の歯医者さんではブリッジやデンタルインプラントでの対処がありますが、少し矯正の知識があれば矯正治療をはじめるいいタイミングだと思います。一つの人工の歯に高いお金をかけるよりも、なくなった歯の隙間を閉じ、口元の改善や全体の歯並びを美しく健康にできるとしたら・・・。人工の歯と天然の歯では雲泥の差ですよね。どんなことにも利点と欠点があり、ひとによる必要度や重要度もさまざまですが、歯がなくなったとき矯正治療という選択肢も有効な手段だと思います。