その歯の磨き方NG! 歯医者が教える、虫歯にならない歯磨きのコツ!
朝・昼・夜、しっかりと一日3回ハミガキしていますか?
なかでも、特に夜のハミガキが大切とされるのには、大きな理由が2つあります。
夕食時や一日の食べカスや汚れを除去するため、そして【唾液】の分泌量が減る睡眠時に口内細菌の広がりをなるべく防ぐためです。
【唾液】の役割は、口内の清掃・殺菌・保湿・保護・咀嚼補助・味覚の誘発・免疫効果など。
ざっと数えても7つ以上の働きがあります。
1日に分泌される唾液の量は大人で約1.5ℓになると言われ、ペットボトル一本分もの唾液が口を潤しています。
しかし睡眠中の口内は、唾液が減少するため通常時より菌にたいして無防備な状態なのです。
朝には、睡眠中に口いっぱいに広がった菌でネバネバ。口臭も気になります。
そんな状態のまま朝食を食べるのは遠慮したい。かといって忙しい時間に2回も歯磨きするのは面倒…。
ならば、まずは殺菌効果のある薬用マウスウォッシュ(液体歯磨き)でうがいし、口内をスッキリさせ朝食後に改めて歯を磨いてはどうでしょうか。
歯ブラシを水に濡らしてから磨く人がほとんどだと思います。でも、出来るなら濡らさないで磨くことをおススメします。
ハミガキ粉が泡立つとそれだけで磨いた気になり、雑なブラッシングになるからです。歯科医師のなかには、あえて何もつけずに磨くことを勧める者もいるくらいです。
「ハミガキ粉をどのくらいつける?」という質問に対して「歯ブラシいっぱいにつける」と回答する人は、もしかしたら、ハミガキ粉のCMや広告の影響をうけているのかも知れませんね。
歯ブラシいっぱいにハミガキ粉を付ける必要はなく、歯ブラシの3分の1ほどで大丈夫です。ハミガキ粉に頼ることなくしっかりとブラッシングすることが大切なのです。
グーで握って歯を磨いている人いませんか?これでは力が入りすぎです。
おススメなのは、鉛筆やボールペンを持つように親指と人差し指で挟み中指で固定する持ち方です。鉛筆で歯の表面をなでるような気持ちで磨くと、やさしく丁寧なブラッシングができます。
歯と歯のスキマのゴミを掻きだすために、歯ブラシを縦に動かして磨くようにと子供の頃に教わった世代もいます。
もちろん、歯のスキマのゴミを掻きだすのは大切。でも縦に動かすだけでは歯の表面はキレイになりません。縦・横・円をかくように時間をかけて丁寧に、ゆっくり磨きましょう。