歯が美しいと人生、得をする? 歯科矯正して、人気になった有名人。
先日、あるガムの広告を見かけました。『ガムを噛んでイライラを解消しよう!』といった内容だったと思います。もちろんガムにも興味はありますが、それよりも気になったのは、NONSTYLEの井上祐介さんがキャラクターに起用されていたことです。
じつは、井上さん。歯並びがとてもキレイなのです。
井上さんはブサイクを芸風にしていて「ブサイク界のイケメン!」がキャッチフレーズだそうですが、このフレーズはとても面白いと思っています。
井上さんの笑顔には、歯並びが良いため爽やかさがあり、これが勘違いイケメンをネタにしても嫌われない理由の一つではないかと思います。
デビュー当時から歯並びが美しく、歯ならびがとてもイケメンなのです。
俳優さんやアイドルの方は、売れてくるとかならず矯正します。顔の美醜を売りにしていない芸人さんも同じ。
時に汚れ役を買ってでなければいけない芸人さんこそ、清潔感や知的な雰囲気は必要なのかもしれません。
日本の女性アイドルといえば、むかしから八重歯がチャームポイントの一つです。最近ではわざわざ八重歯を入れるアイドルもいます。元AKBの板野友美さんは写真によって八重歯があったりなかったりします。
現在こそ少なくなったものの、八重歯がかわいいと感じている日本人はいます。人の好みがありますから、間違いではありませんが、世界的にはいいイメージはあ りません。似たような例に「すきっ歯」があります。ヨーロッパの国の中には、上の前歯の中央に隙間があることが、よいとされ「幸運の窓」みたいな言われ方 をしています。雑誌のモデルさんにもいらっしゃり、目が留まった記憶があります。ところかわれば・・・ですが、地域によって面白い特色がありますね。
そもそも八重歯とは?
日本人は顎の骨格が小さく歯がキレイに収まりきらない傾向があります。一般的に、乳歯から永久歯に変わる際に、歯は、前歯から順番に生え、
3番目の犬歯(八重歯)をとばして4番目の歯が生えると犬歯が生える場所が狭く頬側にずれて生えます。
頬側にズレて生えれば下の歯と噛み合わなくなり、削れることなく犬歯は尖ったまま残ります。これが八重歯の正体です。
矯正治療の相談時、「この八重歯は残してほしい」という要望が稀にあります。もちろんそのようなことはしませんが、説得するのに一苦労することがあります。前にも述べたように、人の価値観ですから全否定もできません。ただ、正常な咬み合わせではないと知ってもらいます。
自 然に生えてきた八重歯は、悪い歯並びの産物です。中国や欧米では八重歯を嫌う傾向にありますが、日本人は八重歯をカワイイものとしてとらえるようです。歯 を矯正すれば、八重歯の尖りは下の歯と噛み合い、やがて削れて無くなります。そこで、八重歯だけ差し歯にするなどの方法をとり、笑顔にちょっとしたアクセ ントをつけるわけです。