歯医者さんが噛んでいる、特別なガムの正体をご存じですか。
同じキシリトールガムでも、市販のものと歯科医院専売品と違いがあるのを知ってしますか?
歯科医院専用キシリトールガムは、歯科医院か通販で買うことができます。薬局やドラッグストアでは販売されておらず、違いはキシリトールの含有率が100%であること。糖類が0gであること、酸性物を含んでいないことです。
キ シリトールは、主に白樺や樫の木などに含まれるキシラン・ヘミセルロースという成分を原材料に作られた天然甘味料です。甘さが砂糖と同じぐらいですがカロ リーはその4分の3しかありません。WHO(世界保健機関)などにおいて、安全性の高い食品添加物と認められ、日本では1997年に旧厚生省が食品添加物 として認可しています。
ミュータンス菌は虫歯の原因菌の一つです。砂糖を餌としてネバネバと歯の表面に取り付き歯を溶かします。ミュータンス菌は、砂糖でないキシリトールを取り込むことはできないため、キシリトールを日常的に摂取することでミュータンス菌を減らすことができます。
ミュー タンス菌は砂糖を餌にして酸を作り出します。この酸によって、歯が溶けていくことを脱灰といい虫歯の原因になります。 だ液には酸をなくそうとする力があり、それを再石灰化といいます。 歯科医院専売品のキシリトールガムは、硬さが市販品の約2倍あり、15~20分は咬み続けると、長い時間歯の表面に触れるとともに、だ液がたくさん出て、 より再石灰化を促進させます。
虫歯予防としてキシリトールガムを使う場合は、キシリトール量を1日5g以上摂取する必要があります。 歯科医院専売品のキシリトールガムは、余計な混ぜものが入っていないため1日4粒咬むと 虫歯予防に必要なキシリトールを摂ることができます。つまり、100%キシリトールガムを朝、昼、晩、寝る前の歯磨き後に咬むことが効果的です。