正しい噛み合わせが自然な表情と美しい顔かたちを作るワケとは?
顏の大きさ、表情、形などは、生まれつきの遺伝的な要素だけで決まると思われがちですが、実際には後天的に変わる部分が大きいことも知られています。大人になっても、生活習慣、人生のありようなどで常に顔は変化し、噛み合わせが悪いと、「顔の歪み」や「表情の不自然さ」に影響してしまいます。
顔は、その人のなりや、健康状態、心の状態を映し出す鏡のように反映されるものです。
例えば、「10年ぶりに会った友人が、見違える美人になっていた。キツイ顏だったけど、30代になり、赤ちゃんを産んで優しい顏になっていた。性格も温厚になっていた。」
こんな経験はありませんか?
一方、キレイな顔立ちだけど、表情が不自然で何を考えているのか分からないと感じたことはありませんか。
美容外科やメイクで、ある角度だけや一瞬の見た目の顔は作り変えることができます。
しかし、本来持つ動きの中での「自然で美しい顏」、「自然な表情」は作ることができません。
猫や犬など動物を可愛いと感じるのは、愛らしい見た目だけでなく、人間ほどではないにせよ、自然な表情があるからなのです。
歯列矯正治療で歯並びや噛み合わせを正しくすることで、あなたの持つ本来の美しい顔を手に入れることができます。
口の中のバランスを良くすることで、「自然な表情」になります。
顏の表情を作るのは、表情筋だけと思っていませんか?
咬み合わせに関係する咀嚼筋などのさまざまな筋肉の動きと、アゴや歯などの器官が関りを持ちながら、複雑に関係しています。
歯並びや噛み合わせが悪いと、表情を作る器官が本来の働きをスムーズに行うことができずに「自然な表情」が表現されにくくなります。
パッと見の外見を良くするだけではなく、本来持つ自然な美しさを手に入れることができるのが「歯列矯正」です。
歯並びや噛み合わせに不具合がある場合は、アゴの働きや噛むときに働く咀嚼筋に過度のストレスを与えている状態です。
咀嚼筋のストレスは、表情筋にも影響を与えます。
表情筋がスムーズに働かないと、不自然な表情を作ってしまいます。
表情を作る筋肉の異常が長く続くと、顔が歪んでくることもあるのです。
家族や親戚との思い出の一枚。
正面からの写真を見て「あれ?わたしの顏、ゆがんでいる?」
そう、感じたことはありませんか。
「笑顔が引きつり顔」、「口角のバランスが左右で違う」、「片方の頬がたるんでいる」など、顔の歪みを写し出したのかもしれません。
ただ顏の歪みは、咬み合わせだけでなく、頭痛、肩・首のこり、冷え、不眠、疲れやすいなど病院の検査で異常が出にくい不調(不定愁訴)が原因とも言われています。
*歪み方のチェックは単純ではなく、人によってさまざまなので、専門的な判断が必要です。簡単なセルフチェックの方法を紹介しますので、参考にしてください。
・写真でセルフチェック
口を閉じた正面の顔の写真を用意します。
口の両端を結ぶ横の線、両目を結ぶ横の線と鼻筋からアゴの中心を結ぶ縦の線を引きます。
横の線が平行であるほどバランスのとれた顏、縦の線が垂直であれば、歪みのない顏と判断できます。
※スマホなどの個人撮影の場合、角度により誤差が大きくなどことがあります。
・歯並びでセルフチェック
鏡に自分の顔を映し、唇を大きく開き歯を露出させます。
前歯中央のラインが上下そろっていれば、顔のバランスがとれていると言えるでしょう。
上下のラインがずれていれば、歯の凸凹の関係か、アゴが歪んでいる可能性があります。
子どもの頃「大人になったら自分の顔に責任を持て」と言われたことはありませんか。
怖い顔をしていても、優しい性格の人はいくらでもいますので、顔だけで判断するのは早計ですが、「表情」の不自由さは、誤解を受けることがあり、人間関係に影響を与えることは否定できません。
顔の歪みも矯正歯科のクリニックで相談してみてください。
正しい噛み合わせは、自然な表情とゆがみのない美しい顏とは切っても切れない関係です。