銀座HINA矯正歯科

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カミカミ2014/10/09

 私は自分で言うのもなんですが、甘党です。和菓子から洋菓子、せんべい、スナック菓子も含め大好きです。中学生の頃などは、週刊雑誌ジャンプとポテトチップスとコーラという黄金トリオで気分上々でしたし、大学時代も一人で深夜のファミレスでパフェを食べることも出来るぐらい堂々としたものです。

以前たまたまこんな記事を目にしました。欧米の人が「日本の不思議すぎるお菓子TOP20」を発表していました。その中で「日本人はお菓子づくりに関して、僕らとはまったく違う哲学を持っているようだ。ただ空腹を満たすだけでは、物足りないようなんだ。」などと、前書きをしたうえで商品紹介を行っていました。

栄えある1位は、バストアップガム。2位は、キットカットの柚子こしょう味。3位は、ロッテの歯磨きガム「NOTIME(ノータイム)」。同記事では、他にも
・エチゼンクラゲキャラメル(福井県・小浜水産高生が試作)
・いかチョコ(愛知県春日井市タクマ食品)
・お好み焼きドロップス(大阪で限定発売)
・ジンギスカンキャラメル(北海道で限定発売)
・ケーキソーダ(生クリーム味のソーダ)
・ショコラ ブルワリー(サッポロビールとロイズによるチョコ味のビール)
・グミチョコ(明治製菓)
・オバマ大統領とマケイン候補のアメ
 などが紹介されていました。海外では、意外性のある組み合わせや複雑な味の商品よりも、もっと「分かりやすい」商品の方が好まれるようです。でも上記の商品は甘党でなくてもちょっと興味がありますよね。

 そこで今回はお菓子の中でも『ガム』についてお話します。ガムは、医学的にも利点を多く有している可能性があり、医療界においてたびたび登場しています。
 歯科では歯面沈着物を清掃し摂食時の失われた咀嚼回数の補足、唾液分泌を刺激する点は好ましいとされています。ガムを噛むことで顎の発達を促し唾液が出て唾液は口の中を洗い、口臭を消し消化を助けているのです。矯正関係でも、ガムを噛むことで血流が良くなり歯の動くときの痛みが軽減するという報告もあります。

 また以前からガムを噛む行為は脳に刺激を与え覚醒させると言われていました。脳を常に覚醒状態にしておくため、日本の忍者もガムを噛んでいたようです。そのガムは兵糧丸という直径4〜5cmの忍者食でした。麻の実や黒大豆など数種類の素材をつき固めて、カチカチに乾燥させた丸薬で、これを叩き割ってガムのように噛み続ける。すると、下あごの強い継続的な運動によって、カロリーの補給はもちろん、大脳が必要とする酸素や糖質が血液を通し、送り込まれることになるから、脳の覚醒状態は高度のまま維持できるのだそうです。プロ野球やサッカーの選手が、試合中によくガムをかんでいるのは。ガムを噛むと集中力だけでなく足の筋肉の運動能力が高まるからだともいわれています。また、噛むことはダイエット効果も期待できます、ガムを噛んだ人と噛まない人に30分程度同じ運動をしてもらったところ運動後、前者の方が 0.5度ほど体温が高いと言う結果が出ています。体温の高い分だけ、脂肪の燃焼をしていることになると考えられます。ガムを噛みながらのジョギングはダイエットにより有効かもしれませんね。そして、リラックス効果をはじめとした咀嚼の効用についても、「顎を動かし何かを噛むと、目の奥にある扁桃体と言うストレスに反応する器官の緊張が緩み、ストレスを緩和できる」というのです。

 噛むことは唾液の分泌を促し口腔内をキレイにするといった効果があるだけでなく、少なくとも集中力の向上、ダイエット効果、ストレス緩和に役立つことが分かったわけで、噛む回数の少なくなった現代人にとってガムは重要な『健康グッズ』といってよいかもしれませんね。

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