銀座HINA矯正歯科


歯並びの悪さで深刻な病気になる可能性も?歯列矯正と健康の深い関係

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LIFE 2017/08/07

 歯列矯正には、かみ合わせの矯正や審美目的以外に、健康のためという側面があります。

 

 以前にもこのブログで、歯並びの悪さが痴呆症のリスクや心筋梗塞のリスクまで招くというお話をしたことがありますが、歯並びが悪くきちんとものを噛むことができないと健康上の様々な問題を招いてしまうことがあります。

 

かみ合わせが肥満の原因に?

たとえば肥満もそのひとつ。歯並びが悪いとどうしても食べ物をよく噛むことができず、早食いになりがちに。すると満腹中枢が刺激されずに、必要以上に食べ物を摂取してしまい、当然カロリー過多という結果を招きます。また、よく噛んで食べた場合とそうでない場合ではエネルギー消費量に2倍の差が出ると言われます。そう、よく噛まない食事では食べたものがエネルギーとしてきちんと消費されずに余分な脂肪として体内に蓄積されてしまうのです。

 

細菌が繁殖しやすくなる

歯並びがもたらす影響でさらに怖いのは、口腔内が不潔になってしまうことでしょう。

咀嚼(食べ物をかみ砕く事)が疎かになると当然消化不良を招きますが、同時に唾液がきちんと分泌されなくなります。唾液には抗菌作用や歯の保護作用など様々な効能があり、これが減ると口の中に雑菌が溜まって口臭や歯周病の原因に。さらに、ガタガタの歯並びだと歯のみがき残しも多くなり、口の中にプラーク(歯垢)がたまりやすくなります。プラークは細菌のかたまりなので、同じく虫歯や病気の原因となるのです。

 

命に関わる病気のリスクも

中でも深刻な病気は「誤嚥性肺炎」です。皆さんもこの病名をテレビやネットで目にしたことがあるのではないでしょうか。最近でも歌舞伎役者や棋士、映画俳優などの多くがこの病気で命を落としており、ガンより怖い病気とさえ言われます。

 

 本来食道を通って胃に向かうはずの食べ物や飲み物が気管支から肺に入ってしまうことを「誤嚥」と言います。通常はゲホゲホとむせることで押し返すのですが、加齢や体力の低下でその力が弱まっていると押し返せずに肺まで入り込んでしまいます。このとき食べ物などといっしょに細菌が肺に入りこみ、炎症を起こすのが「誤嚥性肺炎」です。肺の中が細菌に侵されて呼吸機能が衰え、死に至ることもある恐ろしい病気です。

つまり、口の中の清潔が保てず細菌が増えてしまうと、間違って誤嚥を起こした際に誤嚥性肺炎に至るリスクがとても高くなってしまうのです。

 

審美歯科・歯列矯正と聞くと若い人のためのものと思われがちですが、健康のため、あるいは将来的な病気予防のためにもとても大きな意味をもっています。

 

基本的に矯正治療を受けられる年齢に制限はありません。若いころに比べて骨や歯の細胞組織の活性度は落ちるので治療に時間のかかる場合もありますが、年齢に関わらず、歯並びの悪さを放置すべきではありません。誤嚥性肺炎の予防や健康管理という面からも歯列矯正を検討する価値は大きいと言えます。少しでも気になる方はぜひ矯正歯科にご相談ください。

 

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