銀座HINA矯正歯科


矯正すると虫歯になりにくい? 矯正歯科医が教える矯正とブラッシングについて

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LIFE 2015/07/11

虫歯になりやすい人と、なりにくい人の差はブラッシング?と思う方が多いでしょうか。
歯磨きの方法以外にも唾液の質や、食事方法なども虫歯 になる差の一つですが、もちろん歯並びも大きな原因です。凸凹であると磨きづらく、隙間があれば食べ物が引っ掛かりやすくなり、歯垢(しこう)や歯石が沈 着します。さらには細菌が繁殖して歯周病の原因にもなります。自分では変えられない唾液の質などにくらべ、ブラッシング方法や歯並びの改善は虫歯を減らす いい方法です。

 

虫歯がある場合は矯正できない?

矯正治療の前には必ず、精密検査があり、治療の必要な虫歯がないかチェックをします。緊急性がない場合は、その精密検査の前に一般の歯科に行かず、まずは矯正の精密検査を受けて下さい。必要のない虫歯治療の勧誘を避け、必要な個所だけの処置をお話しします。

矯 正治療は口のなかに装置を付けるため、歯垢がたまりやすく治療前よりもいっそうていねいな歯磨きが必要となります。矯正治療中に虫歯を作ってしまうと、一 時的に装置を外さなければならなくなり大変です。もしも矯正治療中に虫歯が発見された場合、部分的に装置を外し対応します。

 

裏側矯正治療は虫歯にならない?

想像すると歯の裏側に矯正装置がつくと、虫歯になりやすいイメージがありますが、実はその逆です。歯の裏側は、表側にくらべ唾液の循環がよく、「自浄作用」といって自然に汚れを流してくれる機能が高いのです。そのため、裏側矯正は虫歯になるリスクが圧倒的に低いのです。

 

染めだし剤によるブラッシングの効果判定

例えば、歯医者さんで良くおこなうのが、ブラッシングをしたあとで歯垢にのみ反応する「染めだし剤」をぬってどのくらい歯垢が落ちているのか判定すること。意外に落ちてない歯垢に、ほとんどの方が驚きます。

矯正中に虫歯にならないためのポイント

① 正しいブラッシング

矯 正の装置を避ける様に、角度をつけて歯に歯ブラシをあてます。ブラッシングは毎食後が基本ですが、忙しい時間帯に毎回丁寧に磨くのは難しいですよね。お勧 めは、一日一回しっかりと磨く時間をとることです。就寝前が効果的です。朝しっかりとが一番ダメです。毎食後は大まかな感じでも、一日一回しっかりとがポ イントです。

② 生活習慣

口の中では常に自浄作用が働いています。これは、食事後に酸性に傾く虫歯になりやすい環境から、アルカリ性へとゆっくりと唾液が働きかけます。しかし、間食が多いとせっかくの作用がアルカリ性に傾かず、ずっと酸性の領域に留まってしまいます。

 

フッ素塗布

フッ素を歯の中に取り込むことによって虫歯に対する抵抗性が高めます。適切な時期に塗布を行い一定の間隔をあけて繰り返します。

矯正しても治らない歯の隙間・溝には

歯と歯茎の状態によっては、歯茎近くに隙間がある場合があります。歯並び以外の問題もあるため、「歯間ブラシ」という隙間専用の歯ブラシを使います。

また、どうしても歯ブラシの毛先が届かない歯の溝には、虫歯を防ぐために溝の中にわずかにプラスチックを流し込む方法もあります。

 

こんな歯ブラシをおすすめしてます

大 切なのは自分の歯並びにあった歯ブラシを選ぶことです。凸凹の多い人や矯正装置のついた人には、細かい部分にも届く毛先の小さいタフトシリーズなどがいい でしょう。矯正治療中の人はとくに2~3本の歯ブラシを使っています。毛先がV字であったり、2列のみの歯ブラシなどです。実は、これがベストというもの は、個人個人の歯並びによって異なる為、ありません。いろいろと試していただき、汚れが落とせる自分に合った歯ブラシを探すのも、楽しみに感じられればい いですね。

 

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